公園の樹木と花

 各地の公園を訪れた時、樹木名や草花の名が分かったら、どんなに楽しいことだろうか、また自然への親しみも湧いてきます。しかし、植物園を除くと、殆どの樹木や草花の名前が分かるようになっていないのが現状です。そこで、どこの公園のどの辺へ行くと、どんな樹木や草花が見られるか調べ、観察記録を書いています。多くの人に参考にしていただければ幸いと思っています。

三ツ池公園「トキワサンザシについて」

1114日(木)

 

三ツ池公園「トキワサンザシについて」

 

2019年11月14日三ツ池公園「トキワサンザシについて」
カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)or トキワサンザシ?

 

タチバナモドキ、トキワサンザシ、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)を総称してピラカンサと呼んでいる。この3つの中で、トキワサンザシ、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)の2つの特徴がよく似ており、区別が難しい。

 

 





1114日(木)

 

赤い果実をつけた樹がある。今迄この樹にカザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)の名前を付けていたが、「どうも違うらしい」と思えて来た。この花の名前については1度下記の資料で考えたことがあるが、再度、タチバナモドキ属について考えてみた。

資料:https://01hana.blog.fc2.com/blog-entry-1999.html

 


トキワサンザシ?

 

 保育社の原色日本植物図鑑(タチバナモドキ属)の検索表を見ると、

1.葉は線状長楕円形、全縁、表裏と萼に綿毛がある   タチバナモドキ

1.葉は鋸歯縁、表裏と萼は無毛

 2.散房花序は無毛、葉は狭長楕円形から長楕円形、円頭 

カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)

 2.散房花序は有毛、葉は楕円形、鋭頭  トキワサンザシ

となっている。

 

 試料の葉はヘラ型で、先端近くの幅が広い。表裏には毛がなく、先端は丸みを帯びている。


葉の表



葉の裏

 

検索表を辿ると、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)かトキワサンザシになってくる。

ここで、下記の資料を見ると、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)の果実は「球状に近く・・・」と説明されている。この果実を見ると、扁平になっており、球状とは見えない。

資料:https://matsue-hana.com/hana/tokiwasanzasi.html


トキワサンザシ?

 

どの程度で、球状に近いのか、その判断が難しい。カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)について、日本大百科全書(ニッポニカ)の解説を見ると、「葉は互生し、倒披針(とうひしん)形または狭長楕円形で・・・トキワサンザシより細く、先は鈍くとがるか、もしくは丸く、縁に細かい鋸歯があって両面は毛がない」とある。また、下記の資料では、「幅の広い葉が混ざり難く、ほとんどの葉が狭い被針形で、葉の中央で最も幅が広く、・・・。タチバナモドキの葉よりはかなり大きく、裏には毛が無い。」とある。これらの資料を参考にすると、試料はカザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)ではないように見えてくる。

資料:https://yasousuki.exblog.jp/7584882/

 

更に、下記の資料を見ると「トキワサンザシの実が一番鮮やかな赤色・・・、ガザンデマリは黄色味か赤みを帯びたオレンジ色、大きく丸っこい形・・・、タチバナモドキはオレンジ色・・」とある。試料の果実は、「球形に近くない、鮮やかな赤色に見える」と判断すると、トキワサンザシになってくる。以前、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)と判断したのは間違えていたことになる。只、保育社の原色日本植物図鑑を見ると、「トキワサンザシは余り栽培されていないという」と説明されているのが気になる。

資料:http://shizensanpo.seesaa.net/article/432834619.html

 

撮影:114

 

記  2019117日(木)

テーマ:生物学 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する